Monday, March 9, 2009, 10:38 PM
前日の晩、卒業式へ出かける準備をしていました。「さあ、これでよしっと、あとは飲み物とアメを入れて・・」
「もしかして、また遠足気分? "たかが本庄"でしょ!」と、M。
しかし、私にとっては、"されど本庄"なのでした。
3年間お世話になった、大切な地、本庄。
当日の朝、服装を整え始めるMを横目に
<あぁ、ここまで大きく成長したんだな・・・>
一方で、パーカー&Gパン姿に見慣れていた私は、
着慣れないぎくしゃくとしたスーツ姿で、
鏡の前で、必死でネクタイを何度何度も結び直しているMに
思わず笑ってしまいたくなるような心境・・。
会場に到着し、着席してから式が始まるまで、時間に余裕がありました。
正面の演台の右手にはえんじ色の校旗、
左手には青々とした立派な松の鉢植え。
<あ・・・この松の鉢植え、入学以来、晴れの舞台には必ず置かれていて、
私たちを祝ってきてくれたな・・・
きっともう何十年と、年に数回の大切な日のために、
日ごろから、枝をバランスよく剪定し、
この松のお世話をし続けている人がいるのだろうな・・>
そんなことを思っていると、校歌のメロディーが聞こえてきました。
舞台袖奥に視線を移すと、ライトを浴びない暗がりで、
この日のために一生懸命演奏するブラバンの生徒たちの姿が
幕の陰からちらりと見えました。
<たくさんの人たちの手によって、今、式が始まろうとしているんだ・・・>
男子校最後の卒業式
248名の卒業生が次々と胸を張ってホール後方から入場。
一人ひとりの名が呼ばれ、元気のよい返事とともに起立する卒業生たち、
そして、クラス毎に、
「どうもありがとうございました!!」声を揃えての感謝の挨拶、
卒業証書授与、表彰を受ける卒業生たち、
背筋のピッと伸びた姿のどの子にも、
若者の凛としたすがすがしさを感じました。
学院長さまをはじめ、各方々のお祝辞、送辞、答辞・・・。
「道が二つあったなら、あえて難しい道を選んでほしい」
「おごることなく、謙虚であり、
多様な価値観を認め合うことのできる人間になってほしい」
「できることを惜しまず積み重ねていってほしい」
卒業生たちへのはなむけの言葉は、
私自身の心にもぐっと響くものが多くありました。
退場してゆく一人ひとりの表情は実にさわやかでした。
高校生活をなつかしむというより、
新しく始まる大学生活に向けて、希望に満ち、
気持ちは前へ前へと向いている・・・。
その表情は、3年間この大久保山で師と仲間たちと
のびやかに充実した日々を過ごしためぐみを
体に心に十分に蓄えさせていただいた証のように私の心に映りました。
さあ、4月から君たちの新しい大学生活が始まろうとしている・・・。
大久保山での3年間を離れ、落ち着いたころ、
ふっと思う時が必ずくるでしょう。
恵まれた環境、仲間、先生方、ホストさん、関係者の方々 etc...
学院にちりばめられたやさしさ、あたたかさ、支えが
どんなにありがたいものだったかと思う時が・・。
そんな学院を心のふるさとにして、自己をしっかりもって、
広い世界へと羽ばたいてと願います。
夕方から行われた卒業のつどいもとてもアットホームでなごやかでした。
子供達の様子を綴るビデオが音楽をバックに映され、
先生方、ホストさんそして、ごちそうを囲みながら、
たくさんの方々との交流がうれしかったです。
この日のために数々の準備をしてくださった
多くの役員の方々のすばらしい働き。
用意して下さった卒業生たちの胸に飾られたバラのプリザーブドフラワーが、
とても映えていました。
卒業式の一日を全て終え、改めて思いました。
「どんな時でも、いつでもあったかな学院だったなぁ・・・」
さて、私ですが、
この4月から、我が家は、12年間続いた小学校との関わりを終え、
息子たちは、それぞれがそれぞれの道を歩み始め、
母である私も大きな節目を迎える気がしています。
「ありがとう」を忘れずに「出会い」そして「人間愛」を大切にしながら、
自分自身の夢に向かって、いい年を重ねていけたら・・と思います。
道端に咲く小さなたんぽぽは、
太陽の光やそよ風というしあわせな愛を受けて、
小さな小さな働きだけれど、
その愛を、そのしあわせを、小さな小さな綿毛にのせて
周囲にさりげなくとばしていきます。
そんな風に生きていけたらなあ・・と思います。
日々の生活の中で、弱さや悩みもたくさんあり、
すべては、私の理想であり願望そのものであるけれど、
そんな気持ちをもって、前に向かってゆっくり歩んでいけたらと思います。
この学院にご縁がなかったら、
関越自動車道を運転しながら、
突然視界に入る右手に見える小高い緑の森に、
「あそこ、一体なんだろうね・・・」
で通り過ぎて行ってしまったであろう大久保山。
でも、その緑の中で繰り広げられていた数々のドラマ、数々の出会いに
私たちを導いてくれたこの学院に私は心から感謝しています。
このコラム、今回をもって最終章とします。
初めて文章を綴ることに挑戦したので、読んでいるみなさまに、
読むに堪えない場面もあったかと思いますが、
どうかお許しください。
しかしながら、
読者のカウント数が上がってゆくことが、いつしか私の励みとなり、
読者のみなさまのおかげで、なんとか、書き続けることができました。
本当にどうもありがとうございました。
読んでくださった方々とは直接、会っていなくとも、
私は、この画面を通じて、
たくさんの人たちと素敵な出会いを与えられた気がしています。
これからの学院のますますの発展と、みなさまのご健康お祈りしています。
そして、今、学院コラムを綴るキーボードの指に
お別れを告げる時がきました。
私のことですから、このままでいくと、しみじみしそうなので、
最後はあえて、明るくしめたいと思います。
失礼ながら、普段着のありのままの姿で・・・。
「あ〜、さびしいけど、これでコラム書きもおしまいだわ・・・
そうだ!!M、最後ぐらい、ちょっと顔出してよ!!」
「は??なに言ってんの?
冗談じゃないよ!かあさんが勝手に書いてきたんだろ!
おれには、全く関係ないから!!」
The end

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