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NJCと川に入る

RSSFの後、11/4~11/8の間、交流姉妹校であるSingapore National Junior Collegeの生徒7名教員2名が本庄学院を訪れ、双方の交流科学教育プログラムであるNJC-Waseda Exchange Programmeを開催しました。

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「とりあえず」発表にまとめる

大学のゼミに参加した後、3回規模の大きな発表の機会がありました。

RSSFでの内田・黒岩のポスターセッション光景

RSSFでの内田・黒岩のポスターセッション光景

1つは10/31~11/4に立命館大学琵琶湖草津キャンパスで行われたRits Super Science Fair2009(RSSF)での11/3のポスターセッション(ポスターセッションは京都府深草の立命館高校体育館)、1つは11/12(木)に早稲田リサーチパークで開催された本庄学院主催SSH成果報告会、もう1つは11/15~20台湾から招待されての台湾高瞻計画・日本SSH計画台日科学教育交流シンポジウム2009です。RSSFと台湾は英語での発表です。 Continue reading 「とりあえず」発表にまとめる

大学のゼミに参加しました!

9月30日(水)16:00~西大久保キャンパス(理工キャンパス)51号館16Fにて、今までの調査でわかったことを持ち寄ることを目的として、榊原研のゼミが開催されました。

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観察地の案内

今までの投稿で、実は地図が付属しておらず、本庄近辺在住でない方にはわかりにくいことに気づきました。ちょうど昨日・今日と稲稜祭(文化祭)で、SSHクラブの研究発表ポスター用に生徒がGoogle Earth上に地図を作りましたので、それを添付しておきます。これは急いで稲稜祭に間に合わせたので、少々アバウトな図です。一連の観測の成果は、10/30〜11/4に立命館大学琵琶湖草津キャンパスで開催される Ritsumeikan Super Science Fair2009(RSSF)と11/15〜20に台湾台北で開催される高瞻計画・SSH計画シンポジウムで発表の予定です。そのときまでにもう少しかっ こいい図を作る予定ですので、いいのができたらまた掲載します。

緑のプロッターが観測地点です。

緑のプロッターが観測地点です。

もう少し川に入ってみようか・・・(その2)

8/27の調査では時間切れで、女掘川の中流までしかできませんでした。季節が変わると水質や棲息生物が変わる恐れがあるので、9/12(土)の放課後に下流の調査を行うことにしました。 Continue reading もう少し川に入ってみようか・・・(その2)

もう少し川に入ってみようか・・・

8/17の本調査については水質を中心に報告するつもりです.前回、川の生物を中心にレポートしました.話のつながりから、日程は前後しますが、8/27に行った本庄学院だけの調査を先にお話しした方がいいかもしれません。

せっかくのプロジェクトをやりっぱなしではもったいないので、学院なりに独自に成果をまとめ、11月締め切りの某コンテストに提出する予定でいます.ただ、学院では川に接するのが今年初めてで、いかんせん今だ川環境の様子がよくつかめていないので、「季節が寒くなる前にもう少し川に入ってみるか」ということになりました。8/27に、6月に様子を見た元小山川と学院キャンパスの脇を流れる女堀川に、生徒2名と一緒に入ってみました.今回は生物確認の他、COD、リン酸、亜硝酸のパッチテスト、水温、流速を測定しています. Continue reading もう少し川に入ってみようか・・・

予備調査開始!

さて、いよいよ榊原研との合同調査の開始です。本調査に先立ち、手頃な調査位置を決めるための予備調査が8月4日(火)に実施されました。小山川の上流部・中流部・下流部の3か所を調査しました。実際には、利根川の合流地点に近い下流部は藪がひどく、川に入れなかったので実施を見合わせています。

1.上流部(児玉町太駄付近)

パッチテストによるCOD調査

パッチテストによるCOD調査

最初に榊原先生・榊原研のゼミ生の方からパッチテストの方法とたも網の使い方について教えてもらいました。

パッチテストはCODと亜硝酸NO2、リン酸PO4を行いました。CODは「化学的酸素消費量」のことで、この値が高いと汚水混入の可能性があり、水中酸素が不足するため生物が生息できず、自然浄化できません。窒素は動植物の排せつ物等の中に存在しますが、通常はバクテリアの活動により毒素が強いアンモニアから亜硝酸、硝酸と酸化され、毒素が少なくなっていきます。リン酸は植物生育にかかわる3大肥料の1つですが、排水(特に合成洗剤)に多く含まれます。リン酸イオンが多いと、富栄養化となり植物プランクトンや藻類・草類の異常発生を起こします。パッチテストによる小山川の水質については、本調査の報告の際に書きます。

上流における生物調査の様子

上流における生物調査の様子

パッチテストの後、胴長靴をはき、さっそく川に入りました。たも網で生き物をすくい取るわけですが、子供のころ小川で遊んだ素朴な面白さを思い出しました。
以下は網にかかった「獲物」です。

すくい取られた魚

すくい取られた魚

魚は、アブラハヤ・シマドジョウが目立ちました。でも我々は初心者なので魚の種類がよくわかっていません。榊原研のゼミ生は1つ1つ手際よく魚の名前を同定し、大きさを測り、放していました。

すくい取られた魚以外の生物

すくい取られた魚以外の生物

榊原研では主として魚類を調べているので、せっかく網にかかるのだからと学院生には魚以外の生物を中心に観測させました。上の写真はすくい取った網にかかった一例です。右上サワガニ2匹、右中ヘビトンボの幼虫(?)、右下サワガニ、左上オタマジャクシ、ワトビケラの幼虫、細長い白いヒモのようなものがハリガネムシ(カマキリなどの寄生虫)、ヘビトンボの幼虫(?)、左下隅がカワエビです。「きれいな水に棲む生物」「少し汚れた水に棲む生物」などといった小学生向け図鑑のような分類をするならばその両方の生物が混在している状況になります。山の中の清流といった地形ではなく、また流れも急ではなく水温み生活排水や農業排水が流れていることも予想されるため、ありうる結果です。

2.中流部(児玉町下児玉付近)

中流域生物調査の様子

中流域生物調査の様子

中流域に来ました。流れも滔滔という感じになります。水深も深くなり、たまに腰のあたりになったりします。胴長でこのようなところを歩くと、水の冷たさと水圧で押し付けられる感じがなんともいえず、気持ちいいです(でも、浅いところだと靴の中は蒸れます)。

すくい取られた魚

すくい取られた魚

網にかかる魚も上流に比べると大きくなり、アブラハヤやドジョウに加え、フナや小さいコイもかかるようになります。ブラックバスの幼魚もかかりました。

色の美しいオイカワ

色の美しいオイカワ

上はオイカワです。このような色の美しいものはオスで、産卵期を示します。昔、私の田舎の小川にもいっぱいいたものでした。

アメリカザリガニ

アメリカザリガニ

さて、魚以外の生物は?というと、アメリカザリガニばかりが網にかかります。最初はザリガニを見つけて「おー」などと歓声を上げていたのですが、嫌でもかかってくるのでそのうちにうんざりしてきました。その中でこんなものもかかりました。

コオニヤンマのヤゴ

コオニヤンマのヤゴ

コオニヤンマのヤゴです。ヤゴもなかなか見られなくなりました。

胴長をはいて網ですくうのは童心を思い起こし、楽しいことでした。本調査ではこれ以上の生き物が見られるのか分かりませんが、私の予想よりも生き物の種類が網にかからなかったことが少々残念でした。また、上流でも意外に水が汚れていることもわかりました。それでも、ヤゴやオイカワを見たのは?十年ぶりです。「いてくれて良かったよ」という感傷がこみ上げました。
本調査は8月17日です。

予備知識を蓄えなくては・・・

とはいえ、大学の研究にくっついて迷惑にならないためには、こちらも予備知識を身につける必要があります。7月8日(水)13:30から、学院PC室で、川環境理解のためのキーワードとなる予備知識を生徒に発表してもらい、みんなで知識を共有するミーティングを開くこととしました。わざわざ榊原研究室の大山さん、水質研究の専門家である環境科学国際センターの木持先生、NPO理事の大塚さんも駆けつけてくださいました。

発表の様子

発表の様子

1年内田・澤本が「水質調査パックテストで何がわかるのか?」、1年寺澤・石井が「小山川・元小山川の環境の現状について」、3年朝比奈・黒岩が「環境基準の現状と問題点について」、3年春田・山口が「川環境研究において現在どのような研究が進んでいるのかについて」、それぞれ調べ発表しました。大山さんがそれぞれの発表についてコメントして下さいました。木持先生は「里川再生技術の開発状況について」講義して下さいました。

とりあえず川を見る

5月25日の勉強会で、予備知識は少し備わりました。川の様子も見ると現実感が出るのでは、ということで、6月17日(水)午後に元小山川の様子を学院生だけで確認することにしました。いかんせん私たちは素人のため、ウォッチングポイントをNPO「川・まち・人プロデューサーズ」理事の大塚さんからアドバイスしてもらいました。以下は各々のポイントにおける観察の様子です。

1.御陣馬側導水・上流部
元小山川は北東に流れ利根川に合流する御陣馬川から分岐し、東南東方向へ国道17号線と大体並行して流れる小さな川です。分岐地点は国道17号線神保原付 近、カインズホームの裏手になります。ここは、以前水量が乏しく、また生き物がほとんど見られない状態だったため、改修工事が行われたようです。小川です が、河川付近は歩きやすいように遊歩道のようなものが整備されています。この日は、前日が雨だったこともありますが、水はよどまずに流れ、きれいでした。 浄水用のブロックが置かれていました。ザリガニや(おそらく)糸トンボのヤゴを見つけることができました。ヤゴも最近は本当に見られなくなりました。久々に見ました。

第二浄水場付近の様子

第二浄水場付近の様子

糸トンボのヤゴ

糸トンボのヤゴ

浄水ブロック

浄水ブロック

2.本庄フラワーパーク付近
せっかくなので水質調査もしてみようということになったのですが、道具が大掛かりになるので今回は手元にあった残留塩素のパッチテストだけ持参しました。 これは、プールや水道水の塩素を知るためのものでしたが、今回は測定した5地点で目視ではほとんど検出できませんでした。この付近は両岸コンクリートブ ロックで固められ、植生も貧相になり、水生動物も多く存在するようには思えません。排水の流れ込みを何箇所かで確認できます。底泥からのガスが出ているの も確認できました。

パッチテストの様子

パッチテストの様子

フラワーパーク付近から若泉公園の方向を望む

フラワーパーク付近から若泉公園の方向を望む

3.若泉公園付近
この付近は、以前は湧水が多く水源となっていたのだが、この枯渇が元小山川の水質悪化に影響しているようです。写真に見るように、生物的には期待できるような状況にはありません。

若泉公園付近の様子、川の左側がテニスコート、川の右奥方向がフラワーパーク

若泉公園付近の様子、川の左側がテニスコート、川の右奥方向がフラワーパーク

4.城下公園付近
こ れは本庄市役所裏、城下公園付近の様子です。写真の正面、木々の奥が市役所です。若泉公園に比べると水量も多くなっています。植生もかなり深くなってい ます。ここで、水質調査のためバケツで水を汲んでいたところ「魚を放流していませんか?」と注意を受けました。無責任な外来種の放流が現実にあるんだ、と いうことを知りました。

城下公園付近の様子

城下公園付近の様子

5.藤田地区
小 山川との合流地点に近くなるとほとんど藪だらけの状況になります。水量はそれなりに豊かでした。ただ、流れのよどみにゴミがたまっているところもあり、ま た幾つかの地点で排水が流れ込んでいることから想像するに、このように藪が深い状況の背景には、生活排水やゴミによる窒素やリン酸からの富栄養化があるの かもしれません。窒素は屎尿などからのアンモニア分、リン酸は石鹸などに含まれますがどちらも植物の主要養分となります。

藤田地区付近から下流方向を臨む

藤田地区付近から下流方向を臨む

活動開始!

先立つ2009年3月28日(土)本庄キャンパス内の早稲田リサーチパークコミュニケーションセンターにて、「水環境の再生と保全に関するシンポジウム2009 ~元小山川、小山川水系を事例として~」が開催されました。本庄学院からは3名の生徒と3名の教員が参加しました。本庄市内に住んでいる私は、以前より小学生も加わって川をきれいにする運動が行われていることを知っていましたが、その詳細を知ったのは初めてでした。指定水域における水質の改善・生物多様性の維持を目的とした国による「清流ルネッサンスII」事業が背景にあること、県・地域の様々な組織・分野の連携した運動であること、NPO法人「川・まち・人プロデューサーズ」が設立され市民連携を深めていることを知りました。活動方向も生息魚類の抱えるストレス調査・水質改善のためのイオン交換材料開発・植生を用いた浄化・教育啓蒙活動と、活動の方向が多様なことに驚きました。

4月以降、SSH校であること・本庄市内の学校であることという2つの立場からこの活動に加わることを考え、理工学術院榊原先生となんどかメールでのやりとりを繰り返しました。同時に学院生からこの活動に参加したい者を公募しました。多くて3名程度だろうと予想していましたが、反して20名近くの応募がありました。全員参加させたいのはやまやまですが、現実には送迎の交通手段や胴長などの物資などの都合や研究趣旨の誤解などがあるので、レポート課題で選考することとしました。その結果、1C内田丈博・澤本晋吾、1D寺澤有果菜、1G石井陽菜、3A朝比奈諒・黒岩千尋、3H春田かすみ・山口永理果の8名がこの活動に参加することとなりました(以下「川研究チーム」と略)。

5月25日の勉強会の様子

5月25日の勉強会の様子

5月25日(月)榊原先生が直々に、16:00から、GITSで川研究チームに対し、河川の汚染に関する研究の概要と榊原研で行っている「魚類ライフサイクルリスクアセスメント」研究について説明して下さいました。これは、3月のシンポに参加した朝比奈・黒岩・春田以外のメンバーが初めて河川研究の概要に触れた日でもありましたが、また「研究とはどのような活動なのか?」という根本命題にちょっとだけ触れた日でもありました。聞いている私にとっても、榊原先生のおっしゃる「『環境基準を守る』と言うが、いったいそれは何を実現するための基準なのでしょう?皆さん考えてください。」という問題提起は、それまで疑問を抱いたことがなかっただけに、新鮮でした。環境基準については、改めてメンバーが勉強し、7月8日にプレゼンすることになります。