SSH成果報告会

2008年11月15日 19:36  カテゴリ: SSH関連

11月12日(水)、早稲田リサーチパーク3階レクチャールームにて、2008年度SSH成果報告会が開かれました。
半田先生からいただいたレポートを掲載いたしますのでごらんください。その下に杜編集委員が撮影した写真を掲載しております。
なお、保護者専用ページに、生徒の写真と発表を聞いた杜編集委員の感想も掲載しております。こちらもあわせてごらんください。

▼半田先生のレポートは以下のとおりです。
11月12日(水)本庄高等学院主催、SSH成果報告会が早稲田コミュニケーションセンター3Fレクチャールーム303で開催されました。この催しは、各SSH校がその成果の社会還元・広報のために義務付けられているものです。各校によってその取り組み形態は様々です。

11:10~11:20 山崎学院長による開会の挨拶
11:20~12:05 理工学術院教授、前学院長尾崎肇先生による基調講演「早大本庄学院とSSH」
12:10~12:40 報告「SSHプログラムにおける国際交流の位置づけ ~NJCとの交流を通して~」
12:40~13:40 昼食休憩
13:40~14:40 生徒研究発表I(15分プレゼンテーション+5分質疑応答)
1.2008年度重点枠予算成果発表
「NJCとの共同研究発表 ~熱帯・温帯の菌類比較研究~」3F板野誠也・渡辺輝彦
「ボルネオ熱帯雨林の多様な生態系 ~土壌と菌根菌の関連性~種の多様性と熱帯雨林の保存~」2A黒岩千尋、2H春田かすみ
2.小笠原研修レポート「オガサワラグワの遺伝子汚染調査」1F田村百合絵、2A朝比奈諒
14:40~15:00 休憩
15:00~16:20 生徒研究発表II(15分プレゼンテーション+5分質疑応答)
1.「鉄バクテリアによるインジウムの獲得」2A細田幸佑・藤井智也
2.台湾超伝導コンペ報告「ピン止め効果を利用した車軸のない車の研究」2H大谷崇人・小林亘
3.「電池の研究~その持続性~」1A福島潮・山本浩介、1G五十幡大地
4.「粘菌の生態」3A渡辺祐人

生徒発表Iの1は2008年度重点枠予算内で行われているプログラムの成果発表です。
板野・渡辺の発表は、すでに2年目に入っているNJCとの菌類研究の報告と今後の方向性について述べたものです。最初の発表ということもあってか、質疑が多く、活発な討論がなされました。
黒岩・春田の発表は、8月に実施されたボルネオ研修について、前半が研修の主目的であった熱帯雨林の菌根菌と土壌成分との関連性、後半が現地へ行ってわかった熱帯雨林の生物の多様性と失われつつある熱帯林の保護の問題を述べました。この発表は特に二人の希望で英語で行われました。内容もさることながら、その姿勢の点でいい発表だったと思います。また、二人とも本当に英語のプレゼンがうまくなりました(英語の先生から見たら、欠点がまだまだあるのかもしれませんが)。お客様の中で、東大大学院在学中のシンガポールの研究者のXin先生がおり、英語で質問なさいましたが、受け答えも英語で行われました(最後一部は日本語)。
今年の小笠原研修レポートは絶滅危惧種オガサワラグワの遺伝子汚染状況の調査報告です。絶滅が危惧される動植物はたくさんいますが、パンダ・トキ・ゾウなどマスコミで取り上げられるものはごく一部の「目立つもの」だけ、氷山の一角です。水面下ではその何倍もの種が絶滅に瀕していますが、その実態はほとんど知られていないのです。オガサワラグワもその例の1つで、研究論文もほとんどありません。今回は、小笠原から帰ってレポートをまとめている中で、すべてのオガサワラグワの遺伝子調査をなさった吉丸先生のアドバイスを得ることができ、レポートの質も上がりました。
後半、「鉄バクテリア」の研究は、2004年度坂本君のAPEC準グランプリの論文「鉄バクテリアから鉄を採取することの採算性について」の後を2007年劉君が「鉄バクテリアを用いてレアメタル・インジウムを採取する」という視点で受け継ぎ、それを細田君が引き継いだものです。極めて現実化の可能性の高い研究といえます。また、先輩の研究を受け継いで深めていくということもSSH活動として理想的なパターンといえます。(スライドは英語だったから、英語の発表を期待したのに…という声を後からいただきました)
超伝導の報告は、「ピン止め効果を利用して車軸のない車を作る」という昨年の台湾コンペでの発表を引き継ぎ、より向上させたものです。台湾コンペ内でも大分評価が高く、尾崎先生の話では最近筑波大で行われた学会でも、台湾の先生から言及があったとのことでした。
電池の研究は、様々な値段・メーカーのアルカリ乾電池の”持ち”を実験比較したものです。必ずしも高価でCMで流される物がいいわけではなく、100円均一で買ったものでも用途によっては勝つ場合がある、という結論でした。内容は単純で1年生らしいのですが(プレゼンも先輩に比べると初々しかったかな?)、私たちが全然疑問を抱かずに、「安いものは高いものに負けるだろう」という考えていたことを改めさせるという点では、面白いレポートでした。
粘菌の研究は、二つの粘菌が合体する際、その栄養状況がキーになっているらしい、という仮説を検証したものです。超伝導のプレゼンでもそうでしたが、粘菌の動きを動画で表現しているため、大変わかりやすいレポートでした。この研究も、2006年度に宇都宮高校からもらった粘菌株「愛子ちゃん」から始まり、株を増やしながら、先輩から引き継いできたものです。

この報告会も今年で7回目です。当初は授業参観と基調講演、教員による報告だけでした。しかし、だんだん生徒報告を多くしていきました。今年は、7本ということになりましたが、生徒が生き生きと自分たちが取り組んだ・取り組んでいる活動についてプレゼンしている姿は、その学校におけるSSH活動の雰囲気を知る一番のバロメータではないかと、最近思っています。研究の質や指導体制については、外部から厳しくみると、様々な意見があるとは思いますが、その「雰囲気」だけは十分対外的にアピールできたのではないかと少し生徒たちに感謝しています。
▼SSH成果報告会の様子(杜編集委員取材分)

NJC-Waseda Exchange Programme報告が届きました

2008年11月09日 14:13  カテゴリ: SSH関連, 交流関連

半田先生より、NJC-Waseda Exchange Programme報告(International Student Science Fair 2008 @ Rits報告含む)が届きました。
先生からのレポートと写真は以下のとおりです。(本学院の生徒の写真は保護者専用ページです)

10/26~11/5の日程で、本庄学院の学術交流協定校であるSingapore National Junior College(以下NJCと略)が日本を訪れ、前半は立命館大学琵琶湖草津キャンパス(以下BKCと略)で開催された4th International Student Science Fair 2008(以下ISSFと略)に参加、後半は本庄と都内に滞在し、NJC-Waseda Exchange Programmeを行いました。以下、この間の様子をレポートします。

1.ISSFレポート
ISSFは、高校生に対する高度な科学教育の取り組みをしている世界各国の高校生が集い、研究成果を発表したり、課題に取り組んだり、文化交流を行う、世界的な高校生模擬国際科学学会です。オフィシャルランゲージは英語です。

▼ISSF2008ポスター
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今回は17カ国40校約400名の生徒が参加しています。本庄学院からは1F田村百合絵・2A朝比奈諒(以上「オガサワラグワ調査報告」)、2A黒岩千尋・2H春田かすみ(以上「ボルネオ研修レポート」)、2A戸谷章人(以上「超伝導におけるピン止め現象を利用した”車軸のない車”研究」)、2A細田幸佑(以上「鉄バクテリアを利用したインジウムの採取」研究)、3A渡辺祐人・3F北島優人(以上「粘菌の生態」研究)、3F板野誠也・渡辺輝彦(以上、NJCとの共同研究「熱帯温帯の菌類の比較」研究)、引率半田(10/26~28、29~30)、影森(10/28~31)、宮川(10/30~31)、望月(10/27~28)です。0回目オーストラリア・アデレード、1回目タイ・バンコク、2回目韓国・釜山、3回目インド・モンテッソーリ、そして今回の京都です。本庄学院は3回目のインドを除いて参加しています。その詳細は杜エクに報告していますので、興味のある方は探してみてください。
10/26(日)午後東京駅集合→(のぞみ)→京都駅、ここで夕食を含めた自由行動を90分、その後、京都→(JR)→南草津→(タクシー)→BKC。チェックイン

10/27(月)8:00朝食
10:30~12:00 開会式会場へ行く途中で、NJC一行と出会う。この7月に訪問して1週間一緒に生活した仲なのですでに和気あいあい。開会式、立命館高女子生徒による剣舞から始まり、校長の田中先生、生徒実行委員長の田中君、文部科学省から泉氏の挨拶と続き、謡曲の演奏、書のパフォーマンスで締めくくられた。その後、立命館大学長川口先生による基調講演が行われた。

▼開会式の様子
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14:30~16:00 Science Zone。これは、各々興味のある分野のzoneに分かれ、他国の生徒とコラボレーションをして、先生からの講義のあと、課題に取り組むという試み。Chemical Zone(化合物の分離と同定のための方法), Costruction Zone(スパゲティと接着剤を用いて堅牢な構造を作る), Design Zone(段ボールだけを利用して災害避難所で使える個人空間を作る), Energy Zone(ソーラーパネルとモーターを利用してボートを作り、スピード競争を行う), Heart Zone(コンピュータ上で心臓筋肉細胞の動きをシミュレーションする), Image Zone(映像作りの基礎スキルを利用した「未来から現代へのメッセージ」映像創作), IT Zone(相互作用型インターフェースの設計), Scanning Zone(MRIソフトウェアを用いた立体医療映像の完成)が設けられた。半田はImage Zoneを担当。
18:00~20:00 大学食堂にてDinner Party。その後、半田・望月はGuamのSt.John’s School教員と今後の交流について相談。NJCとの共同研究発表を行う渡辺・板野はNJCとともにシャトルバスでNJC宿泊ホテルへ移動。今年は、NJCと同じ宿舎でないことが不便。夜、戸谷・細田に対し”恒例”のプレゼンテーション指導。

▼“恒例”の真夜中のプレゼン指導
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その後、半田・望月・田村はタクシーで40分かけてNJC宿泊ホテルへ移動。生徒の1室でNJCと本庄側のプレゼンテーションファイル合わせ。終了後、またタクシーで戻る。

10/28(火)8:00朝食、半田はこの日の夕方どうしても休めない、大学での講義があるため、一旦東京へ。プレゼンテーションが見られないのが残念(従って、掲載写真にはこの場面がありません)。
9:30~11:40 研究成果のプレゼンテーションI(戸谷のプレゼンテーション)
13:30~14:45 研究成果のプレゼンテーションII(細田のプレゼンテーション)
15:00~16:00 Science World & Laboratory Tour
16:30~18:30 Science Zone(続き)

10/29(水) 8:00 朝食
9:30~13:00 研究成果のプレゼンテーションIII(NJCと早大本庄の共同研究のプレゼンテーション)
14:30~16:30 Science Zone(続き)
17:00~18:30 Science Zone Presentation、サイエンスゾーンの作品・成果発表。

▼半田先生のScience Zone “How images appeal to us”のプレゼンテーション風景

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ちなみに、半田担当のゾーンの課題は「未来人から現代人へ送るメッセージ」映像の制作であったが、「環境破壊」や「自然保護」「戦争」をやめろ、という内容がほとんどであった。これは予想されたこととはいえ、若者らしい切り口の斬新な作品が少なかったことはちょっと残念であった。そんな中で、「現代人の努力があったからこそ、未来人が幸福に暮らせる。現代人はもっと自分たちのしていることにプライドを持て。」という趣旨のメッセージを訴えたチームがあり、私の目を引いた。

10/30(木)半田は5・6時限目の授業が課題提出締め切りで休めないため、ここで帰る。
7:00~コース毎に工場・研究所見学へ出発。朝食はバス内で。コースは「童夢(F1レーシングカーのメーカー)」「月桂冠酒造」「GS Yuasa」「京セラ」「NEC」「日清」「パナソニック」「三洋電機」である。
14:00~19:30 清水寺→自由行動

10/31(金)7:00 朝食
8:15 バスでキャンパス移動、BKC→立命館中高(深草)
10:00~13:00 ポスターセッション
14:00~15:30 文化交流(書道・茶道・華道体験等)
15:30~17:00 閉会式、NJCと京都駅へ移動→(のぞみ)→東京、解散。NJCは東京→(たにがわ)→本庄早稲田21:43、NJCを本庄早稲田駅で出迎え、ホテルチェックイン。NJC側メンバーは女子生徒9名に昨年もいらしているMs June Fong、Mr Lye Yumin先生。

同じ2002年度指定SSH校である立命館高校主催のRits International Science Fairへは毎年参加していましたが、今年度は例年以上に大きなイベントでした。参加生徒はBKC内にある宿舎ではおさまりきれず、市内のホテルへの分泊をよぎなくされました。このため、NJCとの打ち合わせはタクシーで40分かけて移動しなくてはならず、大変でした。
しかし、主催校である立命館高校の準備や態勢には本当に頭が下がりました。特に開会式の、生徒が作成したというFlashの映像や生徒による剣舞・パフォーマンスは素晴らしく、開会式がよくしまっていました。同時に、参加各校生徒の能力や先生方の情熱にも頭が下がりました。

2.NJC-Waseda Exchange Programmeレポート
こちらもオフィシャルランゲージは英語です。
11/1(土)NJC、稲稜祭参加。
15:45 NJC、本庄学院生徒有志、本庄文化会館へ
16:30~18:30 早稲田能鑑賞、終了後ホスト宅へ。教員は市内レストランでささやかなWelcome Party

11/2(日)9:00 NJC、本庄学院生徒有志、バスでショートトリップ。
9:30~12:00 川の博物館(キノコの特別展)
12:30~13:30 長瀞(石畳と甌穴観察)
14:00~15:00 ヤマキ醸造見学(醸造過程見学と豆腐作り体験)→15:30 本庄学院、稲稜祭閉会式・夜祭参加。ホスト宅へ。教員は半田宅できりたんぽパーティ(運良く本庄のお祭りだったので、ちょっと散歩しましたが、山車と露店を見て興味深そうでした)。

11/3(月)
10:00~13:00 電気情報生命工学科岩崎准教授による講義 ”How are Patterns Generated in Life? -Design and Art related to Biology-”。参加者3D小島、3F板野・安永・渡辺、2A朝比奈・黒岩・細田、2D岩川、2E秋山・内田、2F宮本、2H春田、1E保延、1F加藤・田村。生物時計の話が結構興味深く面白い。また、最後に岩崎先生が生物の増殖や模様のパターンを利用してデザインした絵葉書をプレゼントとしていただいた。
14:00~15:00 大久保山の菌類調査(午後から2A金子、2H小澤が合流)
15:00~17:00 NJCと今後の共同研究に関するミーティング、一部両校生徒近くのスーパーへ買出し
17:00~19:30 日本・シンガポール交歓調理夕食会(GITSのシンガポールからの留学生も参加)
19:30 本庄学院発→(バス)→代々木青少年オリンピック研修センター、チェックイン(本庄側参加者、黒岩・細田・岩川・内田・春田)

11/4(火)6:55 Yumin先生と2名の生徒が帰国。オリンピックセンター正門前で案内を上田にバトンタッチ。
8:00 朝食
9:30 早大先端生命医科学センター着。ここは研究提携校となった東京女子医大との共同研究用センターである。ここで、宿泊生徒に板野・渡辺・朝比奈・田村が合流。
9:30~11:00 電気情報生命工学科柴田教授・岡野准教授による、この研究センターの説明とセミナー。柴田先生は生体リズムと食事や薬の効果的な摂取方法の関連、岡野先生は生物が外界の刺激を受け取るメカニズムを光センサーを例として話されたがどちらもわかりやすい講義であった。

▼早大先端生命医科学センターでの柴田先生の講義
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11:00~13:00 研究室・施設案内。当初は12:00までの予定であったが、各研究室の先生も熱心であり、大幅に予定時間をオーバーしてしまった。しかし、非常に興味深い見学であった。

▼早大先端生命医科学センター実験室見学
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13:00~18:00 NJC生徒・本庄学院生徒で自由行動。
18:00~20:00 大学教職員レストラン「西北の風」でFarewell Party。半田は大学での講義を終えた19:30に急いで合流。合流したら「××3杯」の儀式もなく、いきなり挨拶を求められる。その後、生徒・教員一人一人の挨拶。本庄学院の生徒の挨拶はちょっとぎこちなかったかな?でも、渡辺と春田の挨拶は良かったです。レストランで記念撮影後、大隈講堂のライトアップがきれいなので、ここでも記念撮影。大隈会館の中に大きなワセダベアのぬいぐるみがあるのをNJCの生徒が発見し、中に入ってさらに記念撮影。大隈会館裏の始発バス停から市バスで新宿西口まで。ここで本庄学院の生徒と望月はお別れなので、名残を惜しむ。

11/5(水)今日は半田がNJCの付き添い。
8:30 朝食
9:30 チェックアウト。荷物が多く徒歩の移動が大変。なんとか小田急線に乗り、新宿へ。さらに山手線に乗り換え上野へ。上野でコインロッカーに荷物を預ける。
11:00 とりあえずスカイライナーのチケットを購入。その後、浅草へ。NJCの諸君は、雷門の大提灯や仲見世の小さな店を興味深く見ている。自由行動にした方がうれしいかな?と思い、12:30まで自由行動に。仲見世は本当に混み合っていた。
12:30 浅草寺拝観。せっかく浅草に来たので、何か浅草らしいものを食べさせたいなと思い、最初今半ですき焼きランチを提案したが、牛肉のだめな生徒がいて×。希望を聞いたら、仲見世でいろいろ食べてあまりお腹が空いていない、というので梅園で日本スィーツにした。あんみつにしたところ、大部分の生徒が寒天を残している。どうも、寒天は海外の人の口に合いにくいみたい。そういえば、欧米の人は餡子が苦手、という話も耳にしたことがある。仲見世でもう少し買い物をしたい、という希望があり、さらに30分自由行動。当初、午後国立科学博物館で開催されている菌類の展示を見る予定だったが、この時点で断念。でも、ゆっくり楽しんでもらった方がよかったと思う。この後、隅田川でアサヒビールビルを背景に記念撮影。

▼NJC諸君の記念撮影
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15:20 スカイライナーで成田へ。車中、June先生は一生懸命、私に今後の研究の話をしてくれる。本当に熱心な先生である。
16:30 成田空港でチェックイン。この時点で搭乗するフライトの出発が2時間遅れることが分かり、NJCの諸君はちょっとがっかり。ここで半田は別れを惜しみ、NJCの皆さんと握手。

本年7月にシンガポールで行われたWaseda-NJC Exchange Programmeについては既にこの杜エクで紹介していますので、興味のある方はご覧ください。今年は、そのプログラムのお返し・本庄学院バージョンとして実施されたものです。NJCの生徒たちは既に京都で1週間過ごしていますので、さすがに7月と同じ1週間の期間は設けられませんでした。それでも、ホストファミリーのご協力、関連生徒・教員の準備、訪問先のご協力があり、コンパクトながらいいプログラムになったのではないかと思っております。そして、NJCとの関係がまた1つ深まったことを実感できた期間でもありました。
末筆になりますが、ご協力いただいたホストファミリーの皆様、講師をご快諾いただいた岩崎先生・柴田先生・岡野先生、ご無理を聞いていただいたヤマキ醸造、引退してなおご尽力くださった尾崎前学院長にこの場を借りて心からお礼申し上げます。

小笠原研修2008レポート

2008年09月09日 13:09  カテゴリ: SSH関連

半田先生からレポートと写真が届きました。生徒の写真は保護者専用ページからごらんください。

今年もSSHプログラム小笠原研修を実施しました。昨年までの様子は2007年杜エクスプレスに様子を投稿してますので、ご覧ください。
今年度の参加者は1B向畑有真、1C仲俣汐里・内田文恵、1F田村百合絵、2A神田庸平・藤井智也・朝比奈諒、2B藤井さとみ、2D岩川実央、2H小澤楓。
引率は上牧瀬香(国語科)・半田亨(情報科)・内野郁夫(総合学習科)です。
定員10名のところに20名の応募があり、レポート内容で選考しました。また、朝比奈・岩川・小澤の3名は昨年も参加しています。
以下に様子を書きます。

8月30日(土)9:00竹芝集合、おがさわら丸へ乗船。10:00出港。
14:00からミーティング、小笠原の地理的・文化的背景・抱える様々な問題、昨年までのこのプログラムの様子、今年度のプログラムの目的のレクチャー。今年は、8月下旬からの全国的な天候不順が生憎継続し、船の揺れが大きくレクチャーにも身が入っていない様子。その後、船酔いでおとなしくなる生徒(教員も)が多くなる。

8月31日(日)小笠原近くになり晴れ間が見え、少々期待。
9:00船室とエンジンルームに入れてもらう。
12:30父島二見港着、すぐにははじま丸乗船手続き。半田は忘れた海パンとみんなの昼食のサンドイッチを買いに走る。内野は営林署の人に会い、石門地区調査の許可書を発行してもらう。今回の調査は石門地区通路以外にも入るということで、都の許可が必要だということが直前にわかった。営林署の方のご協力もあり、ギリギリで許可書が手に入った形である。あわただしくははじま丸に乗り込む。案の定、ははじま丸でも揺れがひどく船室にいた2年生はくてっとしている(それでも最後に盛り上がっていた)。
14:40母島着。下船したら若い女性が話しかけてきた。聞くところによると、ははじま丸で「ホンジョウ」という生徒の言葉を耳にし、自分も本庄在住であり本庄からわざわざ母島まで来る人がいるとは思わなかった、ということであった。思わぬ本庄人との出会いに盛り上がる。生徒と上牧瀬は民宿へ。半田と内野は観光協会で明日の石門地区調査の打ち合わせに、3人のガイドと打ち合わせ。
16:00散策へ出発、ロース記念館から清見が岡鍾乳洞へ。ロース記念館は16:00閉館だったが、親切に入れてくれる。鍾乳洞では初めてみる巨大なアフリカマイマイに女子生徒がキャーキャー言っている。夕食後、ミーティング。
20:00アオウミガメのレクチャーと子ウミガメの放流。子ウミガメの可愛らしさにみんな喜んでいる。空は満天の星で天の川もくっきり見える。それにもまた驚き。
▼放流するアオウミガメの赤ちゃん(お腹に卵嚢が残っている)
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9月1日(月)本研修のメイン、石門地区調査。昨年は初めてだったので一周し植生を確認しただけだったが、今年は石門地区先端カルスト地形区の固有種で絶滅危惧種オガサワラグワの調査に絞った。天候は内地と同じで不安定で日が差したと思うとすぐに雨が降るという状況で、不安材料。
8:30観光協会で簡易トイレを受け取り、石門地区入口へ。
9:00入山。昨年はガイドから植物の説明を受けながらゆっくり前進したが、今年は一気に先端のカルスト地形区まで進む。雨が多かったせいか昨年よりもシダや樹木が成長しており、歩きにくく欝蒼とした感じがある。途中で雨になり危ぶまれるが、カルストへ近づくころには上がる。母島に現在生息しているオガサワラグワは100本足らずでしかもシマグワとの遺伝子汚染が進み、純粋種がどの程度あるかはわからないとのこと。今回のガイドの星さんは母島のすべてのオガサワラグワを知っているとのことで、目的地に着くなり切り株・折れたもの・生木を1つ1つ案内し、説明してくださった。生徒は持参したGPSで緯度・経度を測定し写真撮影する。GPSは5台持参したが、衛星との通信状況が思わしくなく結局働いていたのは1台のみであった。
13:00石門地区東端で昼食、昼食後近くの断崖にある絶景を見る。14:00帰路。
16:00石門入口到着。記念写真。みんな汗だくで泥でドロドロである。
夕食後、ミーティング。夜、教員の部屋へガイドの橋本さんが我々が母島港で出会った女性Tさんを連れて来てくれる。Tさんは小笠原の自然に魅せられて、9年間毎年2週間母島を訪問しているとのこと。母島では有名人らしい。結構学院のことをご存知で、驚く。小笠原の自然のこと、生徒たちの印象、小笠原にかける思いなどをみんなで語り合い、盛り上がる。ちなみに、もう一人の女性ガイド梅野さんのご出身は熊谷だった。梅野さんには登山中、今後の小笠原研修の研究テーマについて親身にいろいろなサジェスチョンをいただいた。

9月2日(火)午前中、本研修のハイライト、海洋生物観察。
8:30乗船、母島南部の平島へ向かう。途中、ハシナガイルカの群れに遭遇、生徒は写真を撮りまくり。平島沖でシュノーケルの講習。足の立たない海が初めての生徒が多く、最初は怖がっていたが慣れてくると水中の美しさに皆楽しんでいた。

向島へ移動。ここは水深も深く、大型の魚も多い。逃げない美しい魚に感動。後で話を聞くと、さすがの小笠原の珊瑚も温暖化による水温上昇で白化が進んでいるとのこと。
13:00到着、シャワー・着替え後急いでははじま丸手続き。14:00出発、みな爆睡している。
16:10父島着、民宿へ。水産センター内の水族館も閉館していたが特別に見せてくれる。内野による植物の説明を受けながら、メインストリートで小自由行動。教員は明日レクチャーを受けるホエールウォッチング協会へ挨拶へ。
夕食後、18:45夜行性動物のナイトツアーへ。残念ながらオガサワラオオコウモリは見られず。夜光タケのグリーンぺぺは雨が多いせいか、昨年よりも多く見ることができた。コペペ海岸でオカヤドカリとツノメガニを見る。
▼なんとか撮影できたグリーンぺぺ
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9月3日(水)9:00ホエールウォッチング協会でイルカとクジラの生態に関するレクチャー。ここの森先生には3年間お世話になっている。
11:00~13:00自由行動。岩川の希望があり小澤・内野・半田を加えて、小笠原気象台へ見学を申し込む。
13:00港のクジラ像前で恒例の記念写真。14:00二見港出港、これも恒例の離別のセレモニーを見る。
16:00ミーティング。今回のプログラムに対する忌憚のない意見を出してもらう。帰路は揺れも少なく快適であった。

9月4日(木)15:30竹芝着、現地解散

今回の小笠原研修も無事終了することができました。この成果は10月末に立命館大学琵琶湖草津キャンパスで開催される4th International Student Science Fair2008および11月開催の本学院主催SSH成果報告会で発表されます。
毎年お世話になっている母島観光協会の坂入さん・母島民宿つきさん・父島民宿たつみさん・ホエールウォッチング協会森先生・シュノーケリングとウミガメ放流でお世話になっているクラブノア・父島ナイトツアーの吉井さん、石門ガイドの星さん・橋本さん・梅野さんにこの場を借りて心からお礼申し上げます。小笠原研修も3回目を数えましたが、小笠原の知り合いも増えました。訪問すると覚えていてくれて、いろいろ親切にご配慮してくださることに、本当にうれしく思います。
今年も、小笠原の自然と人情が生徒・教員に訴えるものは多かったと思います。

ボルネオ研修のレポートが届きました

2008年08月11日 12:16  カテゴリ: SSH関連, 校外プログラム

8/2日(土)~6日(水)4泊5日の日程で、2008年度SSH重点枠予算によるボルネオ研修が行われました。そのレポートが半田先生から届いています。最下段に写真があります。(13枚)
生徒の集合写真(7枚)は保護者専用ページからどうぞ。

このプログラムは先に報告しているシンガポールNJCとの共同研究「熱帯温帯の菌類調査」の1項目として計画したものです。参加者は1F加藤有香子、2A細田幸佑・黒岩千尋、2H春田かすみ、3F板野誠也・渡辺輝彦の計6名、引率教員は半田(情報科)、内野(総合学習科)です。以下にこの研修の概要を書きます。

8月2日(土)8:00成田空港集合
10:30成田→16:40クアラルンプール、トランジットの待ち時間に売店でキノコのグミを発見し生徒が喜ぶ(帰りに、SSHクラブのキノコ班への土産として買っていこう、という話になるが、結果として帰路見つけることができず)。18:30クアラルンプール→20:15クチン、空港が思ったより大きく、驚き。
ホテルは、この時期サラワクのイベントがあるとかで、通常のホテルが取れず5つ星になったが、部屋へ行ってびっくり。バスルーム2つ+寝室3つ+トイレ2つ+リビング+ダイニング+キッチンのスイートルームが、教員一人に各1つ、女子生徒に1つ、男子生徒に1つ。この部屋を一人でどう使えといいのでしょう?でも、生徒は大喜び。明日の日程および注意事項をミーティングで伝えて解散。翌日が偶然日曜日で、サンデーマーケットが開催されることを知り、今回は強行日程でクチン見物の時間が取れないことから、明日5:45集合でマーケットへ行くことにする。

8月3日(日)クチンはボルネオ、サラワク州の州都。コロニアルの建物が多く、サラワク川の周囲にゆったりと広がる緑が多い、美しい街である。ホテルの窓から見るその光景は、金色のモスクや王宮、コロニアルの建物、芝生の公園に街路樹と、大変美しく驚いた。東南アジアの街には数多くでかけたが、美しさでは1・2を争うかもしれない。
5:45フロント集合、タクシーに交渉し、6:00~7:00の1時間拘束で35リンギット(1リンギット=35円)にしてもらう。タクシーでサンデーマーケットへ。見慣れない淡水の魚や野菜、果物が珍しい。豚肉もその場で解体して売っている。早朝で薄暗いにも関わらずにぎわっている。1リンギットでモンキーバナナ一房を購入しみんなで試食。野生のキノコも売られているとのことだったが、残念ながら見られなかった。
7:15ホテルで朝食。5つ星だけあって大変おいしい。
8:00セメンゴの野生動物センターでオランウータンリハビリプログラムの見学。結構観光客が多い。ここでは母親にはぐれた子オランウータンを保護し、野生に戻す努力をしている。しかし、我々はオランウータンの餌付けよりも通路わきのキノコやウツボカズラに興味が惹かれた。土を採取し養分を測定している姿に、外国の観光客が注目している。
9:00セメンゴ苗畑センター見学。日曜なのにわざわざ所長が出勤し案内してくれた。今回の研修のコーディネイトをしてくださったInsarツアー社長の酒井さんが通訳をしてくれた。酒井さんは「サラワクの母」と呼ばれている現地の有名人(検索サイトで「サラワクの母」で検索できます)。熱帯雨林が世界的に消滅している中で、ここでは特にフタバガキの苗を育てて植林を進めるとともに、地元に経済的な利益をもたらすと同時に熱帯雨林の再生につながるような努力をしている(HIVの特効薬やリップスティックの油分がフタバガキ科樹木から得られていることをご存知ですか?)。その後、酒井さんの案内で近くの70年もののフタバガキ植林地見学。テツボクという水に沈む唯一の木の世界一大きな木の実や青いカタツムリなどそこかしこに珍しいものばかりである。入口近くに胡椒畑があり、つまんで食べてみる。サラワクの胡椒は、その品質と味において世界一とのこと。胡椒の味の違いと言われても区別がつきませんが。
12:30クチンに戻り、マレー料理レストランで昼食。ここで、クチンでは初めて日本人に会う。大阪と広島の高校生のグループで、イバン族(昔の首狩り族)のロングハウス(高床式の先住民族の共同作業を営む住居。150メートルの長い建物の中で200人位が共同生活をしている)ホームスティプログラムの帰りとのこと。不思議なもので、海外で日本人が多いと「日本人に会いたくない」と思ってしまうが、日本人が全くいない土地では妙にフレンドリーに感じてしまう。教員も生徒も、まるで友達のように話している。
グヌン・カディン国立公園へ行く途中11年物のフタバガキ植林地の見学。70年ものに比べるとさすがに欝蒼とした感じはなく、赤道直下の日が差し込んでくるのでさすがに暑い。
15:00途中で水を確保し、グヌン・カディンのロッジに到着。シャワーは水のみ、もちろんエアコンも売店もない。16:00ラフレシアを見に出発。何箇所か案内されたが運悪くすべて蕾であった。でも、菌類はいろいろチェックできた。また、ヤスデは日本のものと大きさのスケールが違い、生徒が驚いている。K岩さんは大胆にもヤスデを手に載せている。
夕食は、一番近い街まで出て。食べていると虫が天井から落ちてくるし、壁にはヤモリがいっぱい。「こんな環境で食事OKなのは学院生の何%くらいかな?」と生徒たちが話している。ロッジに帰り、翌日の注意事項をミーティングで確認。ミーティング中に始まった熱帯特有の激しいスコールに驚き。その後就寝のはずだったが、部屋は暗いので読書もできない。やることがないので、テラスで何となく生徒達と語りあってしまう。気がついたらスコールもやみ、満天の星。生徒達と星空観賞に出かける。天の川もはっきり。南十字星も見える。流れ星もたくさん。消えないうちに3つ願いを唱えると願いがかなうというが、それはできるはずもない。生徒の一人が「願いは紙に書いておけばいいんだ」と発案。

8月4日(月)街に出てローカル麺の朝食。午前中、公園管理事務所ガイドの案内で、研究用のため未解放のC地区に入れてくれる。歩くのはさすがにハード。光がささず暗いため、撮った写真を後で確認するとほとんど手ぶれしていた。岩は苔むしており、よく滑る。半田は足を滑らせ川に落ちる。ホタルのように発光している巨大なダンゴムシのような毒虫や日本では珍しいチャワンタケ、小さなラン類など、目にするものは珍しいものばかり。ガイドとっておきのラフレシアのある場所へ案内してくれたが、残念ながらそこもまだ蕾だった。
昼食はクチンへ戻ってタイレストランで。ここの料理は大変美味だった。
午後、船に乗りバコ国立公園へ。バコは小さな半島で、海岸べりはマングローブ林、それから乾性低木林、奥に熱帯林といろいろな要素を持っている。船着場から徒歩でロッジまでの途中でオナガザルの群れ。ロッジはグヌン・カディンと同様だが、バコは陸路がなく街へ出られないため簡単なレストランと水の売店が置かれている。ロッジの近くで普通に緑の毒蛇や大きなヒゲイノシシ、オナガザルが出没する。荷物を置いた後、遊歩道沿いに観察。マングローブ林近くで、ボルネオにしかいない絶滅危惧種のテングザルに遭遇。珍しいオレンジのカワセミも発見。でも、さすがに海に近く乾いた環境であるため、菌類のバラエティは乏しい。
夕食後、ナイトウォーク。海岸の細長い貝を背負うヤドカリ、マングローブ林にいるホタル群、マングローブの気根の呼吸音、山地に入ってちょくちょく観察できたボーと青白く光るカビのような物質や夜光タケなどを経験。夜空は満天の星。ミーティング後、生徒たちはまた海岸端を散歩したらしい。

8月5日(火)朝、散歩していたらロッジ近くにたくさんのテングザルが来ている。
朝食後、また山中に入る。しばらく歩くとテーブル状の大きな岩の上に出る。オナガザルがたくさんおり、見るとウツボカズラから水を飲んでいる。多くの種類のウツボカズラやアリ植物、珍しい真っ赤な小さいモウセンゴケを観察。菌類はほとんどない。その後、海岸線に回りマングローブ林へ。ムツゴロウのような魚や青と赤のきれいなシオマネギがたくさん。バコはグヌン・カディンと異なり観光客が多い。マングローブ林のごみの多さに感じるものがあったのか、生徒たちは自発的にゴミを集めていた。
昼食時に他の外国人のグループの食料がサルに奪われるハプニング。その後、船でクチンへ。バコは干満の差が激しく、満潮の時は断崖の岩浜になる。干潮のときは300メートルくらい潮が引き、一面の砂浜になる。このときは干潮で船が付けられず、はるか300メートル離れたところにある船まで荷物を全部背負いながら徒歩で移動。しかも、膝まで海のところをあるくので最後はやけくそになり、ズボンをまくり裸足で。
サラワク森林センターで、菌類・バイオ・地質担当者から講義。多彩なお茶菓子とコーヒーの歓待を受ける。特に地質の先生は熱心で生徒の質問に丁寧に答えていた。この後2時間程度の自由時間を予定していたが、大幅に時間を超過し、それはなしに。ホテルの部屋はまたスィートか?と期待されたが、今度は普通の部屋だった(でも、結構広い)。しかも、スィートと普通の部屋のエレベーターが違うため、荷物を背負いながら大幅に迷う。
夕食は市内のフードコートで海鮮。これが最後のクチンになるので、市内のショッピングセンターで自由行動時間を設ける。生徒たちはスーパーマーケットで変な日本語の表記があるスナック菓子を見つけ、喜んでいる。この後、クチンのシンボルである猫の像の前で(クチンは”猫”という意味で、猫の街である)記念撮影後、ホテルまでの2キロほどの道のりを散歩。10:00ホテル到着後、最後のミーティング。「今回のプログラムの良かった点、改良の余地がある点」を忌憚なく語ってもらう。

8月6日(水)4:45フロント集合。みんな全く寝ていないとのこと。6:00クチン→7:40クアラルンプール、クアラルンプールの免税店でお土産購入の後、11:00クアラルンプール→19:10成田、解散。飛行機では案の定、全員爆睡。クチンからの飛行機では通路側H田君が頭を通路側に出して寝ているので、何度もスチュワーデスに直される。W辺君はスチュワーデスに何度も起こされても、まったく不動である。

今回の研修は、全体予算の都合もあり4泊5日に考えられる限りのメニューを盛り込んだ強行軍でした。赤道直下ということもありますが、熱帯雨林の中は蒸し暑く(でも、帰国してからの本庄の方が暑く感じました)歩く量が多いため、発汗量が膨大でした。当初は選択なしのつもりで日数分衣類を持って行きましたが、午前午後で選択を余儀なくされました。加藤以外の参加者は”場慣れ”しているためか、余裕にスケジュールをこなしていました。こののち、NJCと研究成果を煮詰め、11月初頭の立命館でのISSF、中旬の本学院主催SSH成果報告会で発表することになっています。
このボルネオ研修は日本のSSH校の中でもまれな、スケールの大きいプログラムです。実は、途中、何度か挫折の危機がありました。この実現を可能にした背景には、宇都宮大学大久保先生・京都大学山下先生の親身なアドバイス、大久保先生からのご紹介で様々な研究施設へご配慮いただいた酒井様、そして本学院SSH事務担当の棚橋さんの献身的な作業量があります。この場を借りて、参加生徒教員を代表し心からお礼申し上げます。
このようなプログラムを通して、生徒が成長していく様子を確認することは教師として本当に嬉しいことです。教育には時間もお金もかかりますが、それなりに頑張って作った教育プログラムは科学などの知識獲得という意義以上に、人格形成への教育効果が高いように思います。今回それを感じたのは、何度かあった生徒達と研究の方向を語り合ったとき、バコでそれとなく始まったごみ回収のときでした。通常ならば最終日の夜は「明日は早いのだから早く寝なさい」と叱るのでしょうが、こんな経験をしていると「夜通し語り合うのも君たちのためになるだろう」と妙に生徒を信用してしまう自分がいることに気がつきます。

台湾アイアンマンコンテストのレポートが届きました

2008年08月11日 10:40  カテゴリ: SSH関連, 校外プログラム

亀田陽子先生よりレポートをいただきました。コンテストの内容は以下のとおり。
生徒の集合写真は保護者専用ページでごらんください。

7月20日(日)~26日(土)の日程で、学院生6名(3年青木奨平、久保田雄一、内藤達也、2年藤井智也、1年佐藤葵、山口帝名)と教員2名(半田亨、亀田陽子)で、台湾にて行われた2008 International Intelligent Ironman Creativity Contestに参加しました。
このコンテストは、3日間6人のチームで協力し合い、色々な材料を集め、創造性を働かせて最終課題に沿った一つの作品を仕上げるというものです。創造性と、材料を集める段階での知能や体力が勝負どころとなるコンテストです。本校のこのコンテストへの参加は4回目となりますが、今回参加した生徒は全て初参加でした。事前に、先輩から情報を集めたり、最終課題の検討をつけたりはしましたが、とにかく本番で勝負をかけるつもりで出発をしました。

7/20 11:45に成田空港で集合、16:45には桃園国際空港に到着。到着後すぐに、明道大学スタッフと共に、コンテストの会場となる彰化市の明道大学へバスで向かう。途中のサービスエリアで夕食をとり、皆初の台湾料理を味わい感動。それから1時間ほどで明道大学の寮に到着。大学の応用日本語学科の黄先生と生徒の世話役であるangelたち(明道大学学生)と簡単なミーティング。angelたちも大学で日本語を専攻しているとのこと。四人部屋の部屋では、寝袋をそれぞれ渡され早めに就寝。
▼会場の明道大学メインビルディング
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7/21 International Team参加者全員のOne day trip。日本の他に、Germany、Korea、Singaporeから各1チームずつ参加していた。各国でそれなりの選考を経て選ばれたチームが参加している。大型バスの中では、各国の生徒がお互いの自己紹介をして盛り上がる。嘉義市郊外の焼き物工房で、台湾の伝統陶芸の見学をした後、素焼の人形の絵付け体験。思った以上に時間がかかるが、皆かなりの力作。昼食はここでブッフェ。次に、お線香工場にて線香生地での工作体験。粘土のような線香生地を用いて、学院生は白鳥やブタ、もののけ姫の乙事主(おっことぬし)に至るまで、ここでも様々なCreativityを発揮。コンテストへの期待が更にかかる。夕方からは、明道大学内でコンテストの開会式。Team Waseda(本校のチーム名)は、「紺碧の空」を男子生徒4人が元気良く歌い、女子生徒2人が所属している応援部(チアパート)のperformanceを歌に合わせて披露した。最後の久保田の宙返り一発芸と共に、チームのperformanceは観客に大好評だった。

7/22 7:40~8:00講堂に集められ最終課題の説明。今回の最終課題は、未来の人類へのメッセージを3分間の映像にするというもので、箱やLogoブロックなども映像にうまく組み込む必要がある。8:00コンテスト開始。本日から約3日間、生徒とはしばしのお別れとなる。生徒はコンテストの間、携帯も没収され、外との連絡を全て断った状態で自分たちの力だけで勝負することとなる。生徒を送り出した後、International Teamの教員は9:00から日月潭へのOne day tripへ出発。途中、水里の街で名物芋アイス試食。素朴な味が口いっぱいに広がるアイスだった。その後、玄奘三蔵の仏舎利がある玄奘寺にて、台湾の寺院などについて詳細な説明を受ける。再びバスに乗り、有名な観光名所である日月潭を訪れた。付近の観光土産屋では、ほとんど英語が通じなかったが、半田先生の中国語力のおかげで、パッションフルーツやレモン愛玉(ゼリーのようなもの)などを購入。その後、富豪群渡假民宿という民宿のレストランでフルーツ料理のコースの昼食。大学へ戻った後、学院の教員のみで、タクシーで彰化市へ出向き、コンテスト終了後に生徒を連れて行く場所の下見をした。

7/23 再び教員は9:00集合。古い港町、鹿港へ。鹿港の旧・新天后宮や古市街を散策した後、昼食は名物貝料理のコース。午後は彰化市の八掛山大仏観光。鎌倉の大仏に大きさや形が似ており、彰化市内からもこの丘の上の大仏は良く見える。その後近くの牧場でアイスクリームや牛乳を試食。暑さで牛も参っているようであったが、アイスも牛乳もしっかり濃厚。大学に戻り、お弁当を食べた後、大会本部でコンテストの進行確認。

7/24 午前中は大会本部でコンテスト進行確認。インターネットで、生徒の獲得したVirtual Moneyや、それぞれのactivityでの奮闘状況を確認し、教員二人で精一杯の応援。午後になり、教員は台中市内観光へと出かける。明道大学付近とは違い、近代的なビルの多い台中では、デパートなどでショッピング。夕食は四川料理のhot pot。夜は、台湾名物の夜市にて台湾ナイトライフを満喫。

7/25 8:00にコンテスト終了。疲れて出てくる生徒を出迎えようと探していたが、気付いたら既に寮に戻っていた。慰労の言葉をかけ、全員でメインホールへ。メインホールにて全ての最終課題作品を参加者全員で鑑賞(10:00~13:00)。参加者が学食でブッフェを食べている間に審査結果がまとめられ、14:00~15:00には表彰式。まず、台湾から参加した約30のチームの中から入賞者が表彰され、次にInternational teamsの4チームに台湾の上位チームの4チームが加えられた8チームの中から、International部門として表彰が行われた。日本は入賞を逃したものの、一番難しいタスクが解けたのがTeam Wasedaだけであったことに対し、企業賞(相撲でいうと金星)が与えられた。
▼Team Wasedaの企業賞受賞光景
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15:00~お互いのチームで別れを惜しみつつ、記念写真。17:30~日本チームはタクシーで彰化市へ。22日の下見通りに、有名な猫鼠麺で夕食をとり、台湾独自のスィーツ店芋豆花で台湾スィーツを楽しむ。市内散策などもして、日本チーム全員で生の台湾を肌で体験。

7/26 8:30に明道大学を出発後、桃園空港から帰途につく。

 
 

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