半田先生からレポートと写真が届きました。生徒の写真は保護者専用ページからごらんください。
今年もSSHプログラム小笠原研修を実施しました。昨年までの様子は2007年杜エクスプレスに様子を投稿してますので、ご覧ください。
今年度の参加者は1B向畑有真、1C仲俣汐里・内田文恵、1F田村百合絵、2A神田庸平・藤井智也・朝比奈諒、2B藤井さとみ、2D岩川実央、2H小澤楓。
引率は上牧瀬香(国語科)・半田亨(情報科)・内野郁夫(総合学習科)です。
定員10名のところに20名の応募があり、レポート内容で選考しました。また、朝比奈・岩川・小澤の3名は昨年も参加しています。
以下に様子を書きます。
8月30日(土)9:00竹芝集合、おがさわら丸へ乗船。10:00出港。
14:00からミーティング、小笠原の地理的・文化的背景・抱える様々な問題、昨年までのこのプログラムの様子、今年度のプログラムの目的のレクチャー。今年は、8月下旬からの全国的な天候不順が生憎継続し、船の揺れが大きくレクチャーにも身が入っていない様子。その後、船酔いでおとなしくなる生徒(教員も)が多くなる。
8月31日(日)小笠原近くになり晴れ間が見え、少々期待。
9:00船室とエンジンルームに入れてもらう。
12:30父島二見港着、すぐにははじま丸乗船手続き。半田は忘れた海パンとみんなの昼食のサンドイッチを買いに走る。内野は営林署の人に会い、石門地区調査の許可書を発行してもらう。今回の調査は石門地区通路以外にも入るということで、都の許可が必要だということが直前にわかった。営林署の方のご協力もあり、ギリギリで許可書が手に入った形である。あわただしくははじま丸に乗り込む。案の定、ははじま丸でも揺れがひどく船室にいた2年生はくてっとしている(それでも最後に盛り上がっていた)。
14:40母島着。下船したら若い女性が話しかけてきた。聞くところによると、ははじま丸で「ホンジョウ」という生徒の言葉を耳にし、自分も本庄在住であり本庄からわざわざ母島まで来る人がいるとは思わなかった、ということであった。思わぬ本庄人との出会いに盛り上がる。生徒と上牧瀬は民宿へ。半田と内野は観光協会で明日の石門地区調査の打ち合わせに、3人のガイドと打ち合わせ。
16:00散策へ出発、ロース記念館から清見が岡鍾乳洞へ。ロース記念館は16:00閉館だったが、親切に入れてくれる。鍾乳洞では初めてみる巨大なアフリカマイマイに女子生徒がキャーキャー言っている。夕食後、ミーティング。
20:00アオウミガメのレクチャーと子ウミガメの放流。子ウミガメの可愛らしさにみんな喜んでいる。空は満天の星で天の川もくっきり見える。それにもまた驚き。
▼放流するアオウミガメの赤ちゃん(お腹に卵嚢が残っている)

9月1日(月)本研修のメイン、石門地区調査。昨年は初めてだったので一周し植生を確認しただけだったが、今年は石門地区先端カルスト地形区の固有種で絶滅危惧種オガサワラグワの調査に絞った。天候は内地と同じで不安定で日が差したと思うとすぐに雨が降るという状況で、不安材料。
8:30観光協会で簡易トイレを受け取り、石門地区入口へ。
9:00入山。昨年はガイドから植物の説明を受けながらゆっくり前進したが、今年は一気に先端のカルスト地形区まで進む。雨が多かったせいか昨年よりもシダや樹木が成長しており、歩きにくく欝蒼とした感じがある。途中で雨になり危ぶまれるが、カルストへ近づくころには上がる。母島に現在生息しているオガサワラグワは100本足らずでしかもシマグワとの遺伝子汚染が進み、純粋種がどの程度あるかはわからないとのこと。今回のガイドの星さんは母島のすべてのオガサワラグワを知っているとのことで、目的地に着くなり切り株・折れたもの・生木を1つ1つ案内し、説明してくださった。生徒は持参したGPSで緯度・経度を測定し写真撮影する。GPSは5台持参したが、衛星との通信状況が思わしくなく結局働いていたのは1台のみであった。
13:00石門地区東端で昼食、昼食後近くの断崖にある絶景を見る。14:00帰路。
16:00石門入口到着。記念写真。みんな汗だくで泥でドロドロである。
夕食後、ミーティング。夜、教員の部屋へガイドの橋本さんが我々が母島港で出会った女性Tさんを連れて来てくれる。Tさんは小笠原の自然に魅せられて、9年間毎年2週間母島を訪問しているとのこと。母島では有名人らしい。結構学院のことをご存知で、驚く。小笠原の自然のこと、生徒たちの印象、小笠原にかける思いなどをみんなで語り合い、盛り上がる。ちなみに、もう一人の女性ガイド梅野さんのご出身は熊谷だった。梅野さんには登山中、今後の小笠原研修の研究テーマについて親身にいろいろなサジェスチョンをいただいた。
9月2日(火)午前中、本研修のハイライト、海洋生物観察。
8:30乗船、母島南部の平島へ向かう。途中、ハシナガイルカの群れに遭遇、生徒は写真を撮りまくり。平島沖でシュノーケルの講習。足の立たない海が初めての生徒が多く、最初は怖がっていたが慣れてくると水中の美しさに皆楽しんでいた。
向島へ移動。ここは水深も深く、大型の魚も多い。逃げない美しい魚に感動。後で話を聞くと、さすがの小笠原の珊瑚も温暖化による水温上昇で白化が進んでいるとのこと。
13:00到着、シャワー・着替え後急いでははじま丸手続き。14:00出発、みな爆睡している。
16:10父島着、民宿へ。水産センター内の水族館も閉館していたが特別に見せてくれる。内野による植物の説明を受けながら、メインストリートで小自由行動。教員は明日レクチャーを受けるホエールウォッチング協会へ挨拶へ。
夕食後、18:45夜行性動物のナイトツアーへ。残念ながらオガサワラオオコウモリは見られず。夜光タケのグリーンぺぺは雨が多いせいか、昨年よりも多く見ることができた。コペペ海岸でオカヤドカリとツノメガニを見る。
▼なんとか撮影できたグリーンぺぺ

9月3日(水)9:00ホエールウォッチング協会でイルカとクジラの生態に関するレクチャー。ここの森先生には3年間お世話になっている。
11:00~13:00自由行動。岩川の希望があり小澤・内野・半田を加えて、小笠原気象台へ見学を申し込む。
13:00港のクジラ像前で恒例の記念写真。14:00二見港出港、これも恒例の離別のセレモニーを見る。
16:00ミーティング。今回のプログラムに対する忌憚のない意見を出してもらう。帰路は揺れも少なく快適であった。
9月4日(木)15:30竹芝着、現地解散
今回の小笠原研修も無事終了することができました。この成果は10月末に立命館大学琵琶湖草津キャンパスで開催される4th International Student Science Fair2008および11月開催の本学院主催SSH成果報告会で発表されます。
毎年お世話になっている母島観光協会の坂入さん・母島民宿つきさん・父島民宿たつみさん・ホエールウォッチング協会森先生・シュノーケリングとウミガメ放流でお世話になっているクラブノア・父島ナイトツアーの吉井さん、石門ガイドの星さん・橋本さん・梅野さんにこの場を借りて心からお礼申し上げます。小笠原研修も3回目を数えましたが、小笠原の知り合いも増えました。訪問すると覚えていてくれて、いろいろ親切にご配慮してくださることに、本当にうれしく思います。
今年も、小笠原の自然と人情が生徒・教員に訴えるものは多かったと思います。